アメリカ留学したいという娘に、プライドを捨てて夫に相談
娘が高校1年の時に離婚し、現在娘と2人で暮らしています。幸い私は仕事もあり、金銭的にそれほど大きな問題はなくやりくりできています。
ただある日、大きな問題が立ちはだかりました。
娘は昔から映画が好きで英語が好きで、将来はアメリカで映画の仕事がしたいと言っていましたが、高校一年の終わりに、改めて「お母さん、私アメリカの大学に行きたいんだけど、正直それは金銭的に無理だよね、、?」と言われたのです。
恐らくずっと前から言おうと思いながら遠慮していたのだと思います。娘がとても不憫になりました。
「大丈夫よ!任せて!勉強頑張りなさい。」そうは言ったものの、どうしたものかと思い悩みました。
娘の夢を私たち親の問題で阻むなんて絶対にしたくないことです。
特にずっと昔からの夢なんて誰にでもあるわけではありません。絶対に叶えてあげたい、でも私1人ではどうしようもない。
離婚した夫に頼りたいけれど意地があってなかなか簡単にはいかない、毎日悩んでいました。でもこれは私のためじゃない、あのこのためだ、と思い立ち夫に相談してみました。
「もちろん留学の学費、生活費全部こっちでもつよ!」元夫は驚いたことにすんなりそう言ってくれたのです。
娘に「お母さんが行かせてあげる」と言った手前、あなたのお父さんが出してくれるから、と言うのはとても言いにくかったのですが、実際私だけの力でアメリカ留学のお金を全てまかなうのは難しく、娘のことを思えば話すほかありません。
「お父さんがね、全部出してくれるって!」そう言うと娘は最初ぽかーんとしていて、その後、みるみるうちに涙を流しました。そして「お父さん、、私の学費だしてくれるの、、?いいの、、?」と言ったのです。
娘は離婚した父親が自分のことなんてもうどうでもいいのだと思っていたそうです。それが、大金を自分のために出してくれると聞いて「私のことどうでもよくなかったんだ」と思ったそうです。
そんな思いをさせていたなんて、とても申し訳なくなりましたが、夫に援助をしてもらうことで娘も喜び、かえって良かったのかなと思いました。
離婚当時は色々と問題もありましたが、このように娘ために大金を用意してくれる元夫には感謝しています。